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発砲日本酒

日本酒というと、皆さんはどのようなものを想像するだろうか。やはり、透明できれいな日本酒を想像するだろう。それを小さなお猪口に注いでちびちびと飲むのがいいという人もたくさんいると思う。ただ、その日本酒の中でも最近ではいろいろな種類のものが発売されているのだ。中にはドンペリのように、ラベルが革でできたような一風変わった洋風の日本酒もあるくらいだ。また、発砲日本酒というものもある。これは、発泡性のある日本酒であり、例えばビールやサイダーのように、泡がシュワシュワと出る炭酸タイプの日本酒になる。日本酒で炭酸と聞くと、どこか変な感じもするが、その風味は甘くて柔らかい。そのため、お米を原料として利用したシャンパンのようなものと言ってもいいような風味が生まれる。
この発砲日本酒の中でも大雑把に二つのタイプに分けることが出来る。まず、一つ目のタイプは、発酵する工程を早めに止めて瓶詰めすることによって、残っている糖分を瓶の内側で再発酵させて、炭酸ガスを発生させるタイプである。
さらにもう一つのタイプとしては、一つ目の日本酒のように日本酒を造る工程の中で発泡性を瓶の中に取り入れるのではじゃなく、醸造された日本酒に後から炭酸を吹き込むタイプである。
この二つの発泡性日本酒の喉越しにも違いがあるようである。まず一つ目の炭酸を瓶の中で発生させるタイプは、その炭酸が細やかで柔らかな感じがするそうである。一方、二つ目のタイプの、炭酸を後から付け加えたタイプの発泡性日本酒は、一つ目のタイプとは逆で、パンチの利いた喉越しだそうである。
アルコール度数に関しても5~7度ぐらいのそれほど高くないものが多い為、比較的飲みやすい。また、この発泡性日本酒には炭酸も加わっているので、ビールやサイダーのように爽快でキレがあり、後味のすっきりした日本酒だと言うことが出来る。さらに、少し甘口に仕上がっている商品が多いので、女性にも比較的飲まれやすい日本酒ということができる。
この発泡日本酒は、1998年の秋に株)一ノ蔵によって初めて発売された。それ以降、発泡性日本酒という新しい発想の日本酒は着実に世の中に認められてきている日本酒の1つである。
昔から日本酒を愛飲してきた人からすれば、少し邪道だと思われる人もいるかもしれないが、日本酒に新たな息を吹き込んだこの発砲日本酒は、これからどんどんとメジャーな日本酒として愛飲されていきたいものである。